このロッドのレストアは先ずフェルールの修理をおこない、実釣可能な状態に近づけ、管理釣場でロッドの
調子を確認したいと考え、とりあえずフェルールの修理をおこなうことにしました。
修理の全体構想は
@フェルールのピンを綺麗に抜く方法を構築する。
A脱着後のクリーニングは、竹,フェルールともに十分おこなう。
Bフェルールの固定はエポキシ系のボンドを活用する。
フェルールのピンを抜くためには特殊なピン抜きと台座が必要です。この工具に辿り着くまで何度も
特殊工具店を訪ね歩き、やっと発見出来ました。フェルールには絶対に傷を付けられませんので、
ピンの上下にマスキングをおこないます。ピン抜きをピンへ正確に固定し、ハンマーで数回叩きピンが
押し出されている事確認します。ここまでの作業が特に慎重を要します。後はピンが落ちるまでハンマー
を叩くだけです。
ピンが抜けた後は、ヒートガンを使って接着剤を少ずつ溶かし始め、プライヤーでフエルールを外します。
今回はフェルールにキズが付かない様にソフトタッチプライヤーを使う事にします。ヒートガンを使い過ぎる
と竹が炭になってしまいますので、使用は最小限に留める必要があります。フェルールの脱着には10分
くらい要しましたが、無事に外す事が出来ました。
脱着後の竹のダメージを確認しましたが、問題ありませんでした。
ただし、クリーニングは必要です。竹はヤスリを使ってでこぼこ
を無くし、フェルールはアルコール洗浄を施しました。
フェルールの固定もいよいよ最終段階です。接着剤はこれまで何度も使用実績のあるエポキシ系の
ボンドを使います。ボンドは、フェルールからはみ出るくらい全体に多めに塗り竹とフェルールの隙間を
ふさぐ事が必要です。何とか無事にフェルールの脱着、再固定は完了しました。竹竿のレストアで
一番気を使う作業は、間違いなくフェルールのピン抜きです。この作業ミスを起こさない為の特殊なピン
抜きがなければこの作業は不可能だったでしょう。
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